こんにちは、佐々木翠です。
今日のテーマは「非言語コミュニケーション」です。
私は米国にいた頃、よくこんなことを思っていました。
- もっと英語さえできれば、懇親会やパーティーで気楽に過ごせるのに
- もっと英語さえできれば、いろんな人と仲良くなれるのに
つまり、
コミュニケーションの唯一の方法=言語
と思っていたのですね。
でも、それがひっくり返される体験を何年か前にしました。
今日はその話をしますね。
英語も日本語も通じない南の島
出張でソロモン諸島に行ったときのことです。
(第二次世界大戦でガダルカナルの戦いがあった国です。今でも海には旧日本軍の沈没船が眠っていたり、当時の米国製コーラ瓶が埋まっていたりします。)
国の中に1000もの(!)島々があるのですが、
ある日、村長さんへの挨拶のために、海に浮かぶ小さな孤島を訪問しました。

(これは別の島ですが、こんな感じで珊瑚礁の海に島が点在しています)
公用語は英語と聞いていたのですが、
島に行ってみると、英語が通じるのは村長さんと男性だけのようで
女性や子供は英語で話しかけても「???」という感じです。
・・・というか、そもそも近寄ってもくれません。。
私たちの側は東洋人と欧米人のチームだったのですが、
見慣れない外国人に怯えているのか
女性や子供は家の陰やヤシの木の後に隠れてしまって
遠くから「ハロー!」と手を振ったり
満面のニコニコ顔で話しかけても
無表情。
警戒心MAXです。
それを見ているうちに
ぜんぜん歓迎されてない・・・?
とだんだん不安になってきました。
漫画に救われた、コミュニケーションのピンチ

どうしよう、、
と焦ってふと思い出したのが、漫画の1シーン。
曽田正人先生の作品で「昴(すばる)」というバレエ漫画があるのですが
主人公の小学生の女の子が
脳の病気で言葉が通じない双子の弟に
身振り手振り+ダンスで今日の出来事を伝えるシーンがあるんです。
私も追い詰められていたので
”すばる作戦” を島の女性たちに試してみることにしました。
さて、どうしたか?ですが
島に着いたとき、村の人々が民族舞踊を披露してくれていました。
素敵なダンスだったので「すごく良かった!」と伝えたい。
そこで、
さっき見た民族舞踊を見よう見まねでマネして、踊ってみせました。

(見せていただいた踊り。自然の恵みへの感謝の踊りだそうです。)
そうしたら、
さっきまで眉間にシワを寄せていた女性たちが
突然、お腹をかかえて大爆笑!
相当ヘンだったんでしょうね笑
(本人的には真剣に踊ったつもりだったのですが・・・)
いったん笑ったら、今度は
子供たちが物陰からダダダーッと駆け寄ってきて
女性たちもニコニコしながら周りに集まってくれたんです。
そして、私だけでなく
私以外のチームメイトに対しても明らかに態度が軟化しました。
良かった・・・!
「何言ってるか分からないけど
この人たちは怖くない」
少なくともそう分かってもらえたのでしょう。
ただ、駆け寄ってくれたところで
相変わらず言葉は通じなかったのですが。。
(このあたりが、非言語コミュニケーションの限界でもあります)
そのあとは、
子供たちと鬼ごっこをしたり
教会を見学させてもらったり
お家の中を見せてもらったりと
最初の警戒感が嘘のように
和やかな雰囲気になりました。
これはもう、曽田先生の「昴」に感謝しかありません。
言葉が通じないなら踊ればいい?
そんなの自分では思いつかないコミュニケーション方法ですから。
コミュニケーションの無敵の組み合わせ

◆ コミュニケーションの唯一の方法 = 言葉
◆ 言葉が通じないから無理・・・
と思ってコミュニケーション自体を諦めてしまう場面、結構あるのではないでしょうか?
そんなとき、今日の話を思い出してくださいね。
◇ 伝えたい
◇ 仲良くなりたい
◇ 相手を理解したい
と、本気で行動すれば
言葉が不自由でも仲良くなることはできるのですね。
すると次は、
もっと正確に伝えたいとか
相手が言っていることを知りたいとか
コミュニケーションの精度を上げたいと欲が出るはず。
そうしたら、言語の出番です。
言葉を使わなくても仲良くなれるけれど、
言葉を使えばもっと伝わるし、もっと理解できます。
コミュニケーションしたい気持ち(本質)×外国語のスキル(技術)
この2つを掛け合わせると無敵。
なので、
身ぶり手振り、表情、姿勢、目線、声音・・・
こういった非言語のコミュニケーションをどんどん活用しつつ
言葉のスキルも底上げしていけると理想的ですよね。
それでは、今日はこのあたりで。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
佐々木翠