こんにちは、佐々木翠です。
今日は、自分の行動を変えるために大事な要素を2つ、ご紹介いたしますね。
何度も同じミスをしてしまう原因は?
少し前に、私のいる組織でリーダー育成セミナーがありました。
若い方をどうマネジメントするか、というテーマで
外部から講師の先生をお招きして勉強させていただいたのですが、
やっぱり質問コーナーは印象に残ります。

他の参加者からこんな質問がありました。
「何度言っても同じミスを繰り返す部下がいて困っている」のだそう。
同じミスを繰り返してしまう理由について講師の先生がおっしゃっていたのは、
「納得感がないから」
という理由でした。
説明されてその場は分かった気がするけれど、
心の底から納得していないと
人はなかなか行動を変えられないのだそう。
ドキッとしますね。
たしかにそう。
頭では「〇〇したほうがいい」と分かっていても
身体が動かない・・・という場面、私もたくさんあります。
自分を動かすために必要なもう一つの要素
人が行動を変えるために必要なものの一つが「納得感」だとして、
あと一つ付け加えるとしたら・・・?
色々あるけれど、私だったら「喜び」を挙げます。
喜び、楽しさ、嬉しさ・・・
”〇〇だからこれは大事”
という理屈ベースの納得感に加えて、
”△△するともっと良くなる、嬉しい、楽しい”
こうしたプラスの感情をもてると、びっくりするくらい人は自然に行動できます。
納得感 x 喜び => みずから行動
こんなイメージです。

面倒なルーチンを100倍楽しくしてくれた友人
そのことを説明するために、変な例ですが・・・
私の歯磨きの話をさせていただきますね。

私は決して潔癖症ではありませんが、歯を磨くのがかなり好きです。
洗面台を確認したところ、
私一人で8種類もの(!)歯磨きグッズを使っていることが判明しました。
もともと几帳面な性格なのでしょう?と思われるかもしれませんが、残念ながらそんなことはなく・・・
高校生くらいまでずっと歯磨きが大嫌いでした。
面倒くさいですし、磨いても虫歯になったりして、
夜に歯磨きの時間になるたび、うんざりした顔をしていたと思う。
ところが、
高校生のときに塾で知り合った友人が大の歯磨き好きで。
食後だけでなく
勉強の合間にも気分転換のために歯磨きしたりして、
その時にたまに私を誘うのですね。
なんで歯磨きなの?
と思わなくもなかったのですが笑、
友人に付き合って歯を磨いているうちに
歯磨き → 面倒くさいもの
という負のイメージが消え去って、
歯磨き → 楽しくてスッキリするもの
・・・というふうに、180°イメージが変わっていました。
それ以来、歯磨きが大好きになって
外出する時もバッグに歯ブラシが入っていないと落ち着かないくらい笑。
親から何度「歯を磨きなさい」と言われても
磨かなければ虫歯になることを経験していても
なにも行動は変わらなかったのに、です。
納得感に喜びが加わると、人はスルスルと動くのですね。
この友人がいなかったら、今ごろ私は虫歯だらけだったはず。
良い影響をいただけるって、本当にありがたいことですね。
まとめ|自分を動かす要素
人が行動を変えるための要素について、
- 納得感(理屈)
- 喜び(感情)
この2つが上手く掛け合わされると楽に動ける、というお話をしました。
おまけでさらにもう一点加えるとすれば、
やらなかった場合どうなるか?
という(アメとムチでいうところの)ムチも効果的です。
ただ、ムチだけだと苦しいばかりになってしまうので、そこはどうか気を付けてくださいね。
例えば私だったら、
納得感:30%、喜び:60%、ムチ:10%
くらいの割合が理想的かな、と思っています。
そのあたりは価値観に直結しますので、人それぞれ違ってくるはずです。
さて、皆さまの理想的な割合はどのくらいでしょうか?
そして、分かってるのになんか行動できないな・・・というとき、
あなたが嫌だと思っていることを心から楽しんでいる人に感化されてみる、というのも一つの手かもしれません。
人を変えるのは人。
自分がしっかりあるのは美しいことだけど、
いい影響を受ける「余白」も持ち合わせている人でありたいですね。
それでは、今日はこのあたりで。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
佐々木翠